前回、命からがら帰ってきた“○○島の肝試し”。
白い服の女の子、森の中の謎の手、ユウスケの後ろの黒い影。
もう二度と行くことはない──
…はずだった。
でも、リョウがある日突然言い出した。
「なんかさ、夢に出てくるんだよ。あの島の風景。で、誰かが“まだ終わってない”って…」
え?お前なに言ってんの?
と思いつつも、気になって仕方ない俺たち。
人間って、怖いものほど確かめたくなるもんで──
あの夜から3ヶ月後、俺たちは再びあの島へ行くことになった。
🎥今回は“ちゃんと撮る”。心霊検証ガチ装備で。
前回の失敗を踏まえて、
今度は動画を「検証系ホラーコンテンツ」にしようという話になっていた。
- ケンジ:GoPro装備(今回は震えてない)
- ユウスケ:赤外線カメラ係
- リョウ:霊感という名の空気センサー
- 俺:リーダーっぽい立ち位置(実はビビってる)
夜11時、またあの橋を越える。
だけど今回は、何かが違った。
空気が重い。前よりもずっと。
🚧島に着くと、“封鎖されていた”はずの鳥居が開いていた。
前回来たときは、鳥居前に倒木があって通れなかった。
でも今回は──どけられていた。
まるで「入ってください」とでも言わんばかりに。
俺「うわ…完全に招かれてる感じやん」
ケンジ「もう帰らん?今ならまだUターンいけるで」
ユウスケ「撮れ高の予感しかしない」
リョウ「もう来ちゃったしな」
そして俺たちは、また森へ足を踏み入れた。
🌲奥へ奥へ──そして、“祭壇跡”を見つける
しばらく進むと、前回気づかなかった場所に出た。
木々に囲まれた広場の中央、苔だらけの石の台座。
「……祭壇?」
近づいてみると、その上になにかの人形みたいなのが置かれていた。
顔がない。手もない。服だけが白。
その瞬間、後ろのリョウが叫んだ。
「やばい、ここマジでやばい!!帰るぞ!!!」
そう言った瞬間、ユウスケのカメラがバチッと落ちた。
🔦パニック発生、そして”声”
ケンジ「カメラ壊れた!?誰か投げた!?何!?😱」
拾い上げた赤外線カメラには、再生できないデータエラー表示。
そのとき、背後から確かに女の声がした。
「……まだ、来てくれるの?」
俺、ケンジ、ユウスケ、リョウ──全員即座に振り返った。
でも誰もいない。
リョウ「ヤバい!あの人形…あれ、捧げられてる。今の声、“あの子”だ…」
もうわけわからん。
走り出そうとしたそのとき──
祭壇の上の人形が風もないのに、落ちた。
🏃♂️再び逃走、だが今度は”出られない”
全員猛ダッシュで森を抜けようとするも、
来た道がなぜか見つからない。
「え?こんな分かれ道なかったよな?」
「GPS見ても、位置がバグってる…」
島の中で迷うってありえない。一本道のはずなのに。
そのとき、リョウがポツリ。
「もしかして、俺たち“帰るな”って言われてんのかもな」
その場に沈黙。
誰も冗談で返せない空気。
🚨ユウスケのスマホ、謎の録音ファイル
ようやく道らしきものを見つけて橋まで戻る。
車に乗り込んだ瞬間、ユウスケのスマホに知らない録音ファイルが。
「え、録音なんてしてないぞ俺……」
再生してみると、
祭壇の近くで誰かがつぶやくような声。
「……また来てくれたんだね。今度は、ちゃんと一緒にいられるよね?」
車内、全員無言。
静かにスマホを落とすユウスケ。
俺たちは全速力でその場を離れた。
🎤そして今──
帰ってから数日、
何もなかったように日常は戻った。
…はずだった。
でもあれ以来、ユウスケは笑わなくなった。
リョウは「まだ終わってない」ってまた言い出した。
ケンジは引っ越した。
そして俺は──
今もあの夜の録音が、スマホから消えてくれない。
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